殺す理由

ちと古いエントリなのだけど、Chikirinさんのこのエントリを読んでいてちょいと思うことがあったんで割り込み。児童ポルノの話はもちっとあとで。 以前殺人を禁止する必要はない?のエントリで、基本的に殺人は起きないから禁止する必要がないみたいなことを断片的に書いたのだけれども、あれは殺人を特別扱いする必要ないのじゃないの? みたいな事が言いたかった*1ので、あちきの基本的スタンスはそこにあって、Chikirinさんのエントリで語られているそんな些細な原因で殺されるの?に関しては、そうだ、別におかしい*2ことでないでしょと答えて、その犯人は物事の関連性が見えてなかったんだねなんて結論付けて終わりなわけであります。 えっと、何が言いたかったのだっけ? まぁいいか、思いつくまま書いていくことにしよう。 ある事象を特別視するとそれが絶対的になって、それに反する事象が起きた際におかしいこととして処理をされてしまうのは良くあることで、絶対的な事象の検証*3が疎かになってしまうこともこれまた良くあることだと思う。 殺人なんかまさに格好の例題であって、殺人という事象を特別視して悪であると絶対的にしてしまって、そんな理由で殺されるの? という感想が生まれてくるわけだ。理解できないと。ちょっと飛躍してしまうし本題ではないのだけど、その理解できないという感覚が差別*4につながっている。ここら辺の話もいずれしたいな。 決まりごとのエントリで欲望に対するコストが発生しない状態において決まりごとは発生しないと書いたけど、自分が他人に殺される*5という一番大きなコストが発生しない状況において、他人を殺すという欲望が発生し行動されても、それは別段不思議なことではない。 極端な話、生活が容易である無人島で2人のみ存在し*6その状態が長く保証される場合、相手を殺人することにおけるコストは0に近い。逆に欲望のぶつかり合いといったことで発生する調停コストが殺人によって発生しなくなるという状態では、さっさと相手を殺してしまった方が楽といった話になるわけだ。 これがまた物事の関連性が見えてないよねの良い例で、そのコスト削減条件は相手にとっても同じわけで、そうなると自分が生き残る最低のコストは相手と折り合いをつけて生きていくことなんだけどね。 話し戻して、Chikirinさんのエントリの結論は、絶対的なものと異なるからおかしいよね*7? でなくて、あなたはこんなコストをかけてますよと明示することでないのかな? そんな理由で人を殺しているとあなたも簡単に殺されるよって。

*1:本当かよ! そうだとしたらめっちゃ舌足らず

*2:特別な

*3:本当にその事象は絶対的なの?

*4:差別という言葉の定義も難しくて、この場合、世の中に発生する良くないことの根源あたりの意味合いで使用している

*5:人でなくても良いわけだけど

*6:無人島でないじゃん

*7:だからそんなことしないようにしてね