パートに合ったエフェクトを掛ける
鏡音リンの調整法と言っておいて、話題の中心が鏡音リンでないのが難なのですが……
実際の調整法って巷に結構溢れてるんですよね、有名どころだとOSTERさんのこことか*1でしょうか。鏡音リンじゃないけどここなんかも見ておくと、各パラメータを弄ることによって、どんな変化が起こるのかイメージしやすくなります。
とまぁ調整法のメインであるどのパラメーターをどう弄ると……、なんて話は素人である私がフィーリングだけで書くなんて恥ずかしいことはせずに、先日ニコニコに上げた曲を創る際に感じたことをつらつらと書いていこうと思います。
さて本題……
JAMバンドのイコライザで鏡音リンの声の調整をしているときに気付いたのですが、今回の「エージェント夜を往く」では曲のパートで微妙なエフェクトの差があったのです。
どういう事かと言うと、曲を構成するAパート、Bパート、サビといった単位で、それぞれにエフェクトの掛け方に差があったのです。
「エージェント夜を往く」の目立つエフェクトとしては、「♪その名はエージェン」のエージェン部で使われているリバーブ系*2のエフェクト、「♪あなたに、委ねる」で使われているディレイ系*3のエフェクトの2つがあります。
では実際パート毎にどのようなエフェクトが掛かっていたかと言いますと
- Aパート*4
- エフェクトのかかっていない生の声といった感じ。
- Bパート*5
- Aパートよりも中音部を弱めてスマートな感じ。「♪貴方に 委ねる」のディレイ系のエフェクトと共に、曲の感じを引き締めている。
- サビ*6
- リバーブとディレイを薄く掛けて曲を盛り上げる様な感じ。Bパートの引き締めから反対に、声の奥行きと厚みを増すことによって華やかな感じになる。
実際パート間の差を聞き比べるなら、元映像(sm2219769)で聞き比べるのが良いと思われます。
確かに一つの曲ではそのパート毎に表現するものが変わってきます。表現するものが変わるのならエフェクトだって変わるのは当然のことです。
またパート毎の対比によって曲としての表現が深まってきます。
全ての楽曲が「エージェント夜を往く」のようにパート毎の微妙なエフェクトの変化をつけている訳ではないでしょうけど、プロが作る音作りへのこだわりを感じた気がしました。